自由学園

第三回 自由学園  (フランク・ロイド・ライト作)

フランク・ロイド・ライトの作品で純粋に残っていて、尚且つ、関東地方で見れる物といえば、「自由学園」です。
自由学園は、現在もある自由学園の施設として作られたのですが、今は、「明日館」という名前で、池袋にあります。池袋メトロポリタン口を降りて、しばらく歩くと住宅街のど真ん中にあります。
注)写真の転載は禁じます!
数ある有名建築は都内でもありますが、戦災まで越えて残っている施設は限られます。
この自由学園もその一つです。
後ろに池袋のビルを背負っていますが、そのライトらしい意匠は、そんな経済性重視を優先した現在の建物と一線を画します。正面のガラス窓の意匠がライトの意匠らしい形状です。
意匠をクローズアップしますが、全て、Yの字を崩したようなライト特有の意匠です。
窓一つでも、斜めに桟が入っているように、一つ一つに丁寧な意匠が出ています。
一つ一つの窓自体が、当時はオーダーメイドだったので、規格統一されている現代のサッシではできない意匠です。まるで、植物の葉 または、昆虫の羽根みたいな模様をモチーフにしているようです。
因みに、他の代表的なライトの作品もこんな意匠です。
椅子は、実は、ここの売店で売っています。たしか4万円ぐらいだったか?
マニアにはお勧めのレプリカです。因みに、これと似た意匠で帝国ホテルの玄関の椅子もあります。
この当時、このような意匠が好きだったのでしょうか?
大食堂だったようです。
上の照明は造形的に大変すばらしい形です。
実は、7年前に改修工事を行い、現在に至ります。当然、痛みの激しい状態だったので、窓の細かい意匠等は、形が分からなくなるくらいぼろぼろだったようです。
真ん中の現在では、喫茶室に使われているところですが、以前は、生徒の発表の場だったり、集まったりするような集会施設みたいなところだったようです。
2階の廊下からも見下げるようにできており、ここが学園の中心だったようです。
椅子やテーブルも使っていたものらしいのですが、少し小さい感じが・・・・・・
訪問できる日が限られているので、行くときには調べて行ったほうが良いようです。また、夜はビールも出されるようですが、これまた限られた日だけですのでご注意ください。

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自由学園明日館
ウィキペディアでも記載されています! ライトの詳しい情報はこちらで・・
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