国立西洋美術館邸

第四回 国立西洋美術館邸 (ル・コルビジェ作)

一応、巨匠の建築物です。日本人の弟子前川國雄が完成させたものなので、合作ともいえますが、世界遺産申請の事を考えてでしょうか、巨匠の作品となっています。
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そもそも、もっと大きい規模で作る計画だったそうですが、予算やらいろいろあり、ここだけになったそうです。
コルビジェは、成長する美術館と言うコンセプトを与え、今後の拡張に対応し、また、それを期待したようです。
内部の様子。
建物の屋根がくぼんでいて、そこがいわゆる明かり取りになっている。自然光が入るように計画したんですね。
トップライトでは、作品に当たりませんから。でも、今の考えから言えば、自然光はNGなので、まあ意匠的にいいという具合でしょう。
もっとも大きい展示室の様子。
天井形状、明るさ、どれをとってもこの部屋に十分なライティング。昔、この場所で、モネの睡蓮を見た覚えがあります。

大展示室を下から見た様子。

中庭を見たところ。隣は、かの前川國雄の新館。
結局のところ、のちのちに計画通りに拡張したことになる。
印象的な外壁はプレファブ工法がない時代に、別の場所で外壁を作り、現場で貼るという当時の最先端の工法でした。
石はある日本の川の石を使いました。コルビジェ本人もかなりこだわった部分だそうです。
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